静岡県浜松市にある花浅葱-はなあさぎ-は、
日本の季節や伝統文化を楽しむ
「和」のテーブルコーディネート教室です。

花浅葱のひとりごと

花浅葱の日常

端午の節句

2024年5月5日

こんばんは、浜松市の「和」のテーブルコーディネート教室・花浅葱です。

今日は新暦の端午の節句でした。今回のお節句には『菖蒲鬘』に見立てて、青楓の釜敷に香合の御冠をのせ、庭の小さな香り菖蒲と蓬を採り添えました。

菖蒲鬘とは、菖蒲を編んで作られた鬘で邪気悪気を祓うために用いられた御冠のかざりです。古くは『萬葉集』にも詠まれています。『続日本紀』には、元正上皇の時に五月五日には必ず付けて参内するように詔が出されていたものです。

 

また、端午の日に菖蒲と蓬を屋根に葺くことで,邪気を祓った平安時代よりみられる風習の『軒菖蒲』は毎年、屋根にではなく玄関に吊るしています。

これは『枕草子』に貴族から庶民に至るまで菖蒲を葺いたと書かれいるほどで、江戸時代でも盛んに行われていましたが、明治以降、京都などを残してすっかり見なくなってしまいました。とても趣のあるものです。少しでも誰かの目にとまり、興味を持っていただけたらと思っています。

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