夏至の日
2023年6月21日
こんにちは、ちょっとご無沙汰してしまいましたが、浜松市の「和」のテーブルコーディネート教室・花浅葱です。
今日は、二十四節気の夏至の日です。二十四節気とは何か知らなくても、春分・秋分・夏至・冬至は誰もが知っている日ですよね。夏至の日は当然、昼の時間が一年で一番長いとされる日のことです。
それでは二十四節気とは何か? ちょっと簡単にお話しようと思います。
明治以前の日本では、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)とは違い、太陰太陽暦というものが使われていました。西暦六世紀頃朝鮮半島を通じて、中国の暦法が伝わったものです。
これは、1年が立春前後に始まり、月(太陰)の満ち欠けで日数を数えるため、1年が約354日になるので毎年約11日のズレが起こり、毎年お正月がその分早くやってくるというものでした。なので2、3年に一度【閏月】を如月(2月)の後に設けてその年は13ヶ月とし、1年の始まり、即ちお正月の時期を合わせていました。
因みに太陰太陽暦ては今年が閏年にあたるので、明日、6月22日が旧暦の『端午の節句』にあたります(#^^#)
この為毎年、季節と暦の日付に違いがおこりました。農業が社会の中核だった時代には季節の移り変わりはとても重要でした。そこで、正しい季節を表すために【二十四節気】が使われました。二十四節気は冬至を起点として実際の1年を24等分したもので、太陽暦と同じ役割を果たしました。更に、二十四節気を各々三つに分けた七十二候や、雑節を頼りに農業が行われていました。
というように昔の人々にとっては、二十四節気を知ることはとても欠かせないことでした。
今月の室礼です。梅雨に入って、すっきりとしない日が続いているので、室内の清浄のため、夏越しの祓えも近いので、訶梨勒と木地ものの香合にしてみました。
お気に入りの訶梨勒は、宮沢敏子先生考案のもの。