静岡県浜松市にある花浅葱-はなあさぎ-は、
日本の季節や伝統文化を楽しむ
「和」のテーブルコーディネート教室です。

花浅葱のひとりごと

お教室だより

七夕の節句

2022年7月6日

こんにちは、浜松市の「和」のテーブルコーディネート教室・花浅葱です。

朝から、Instagramの記事を書いている時は、とても良い天気でした。これなら、明日、七夕の宵は天の川がきれいに見えそうです。と、書いたのにその後、とても激しい雨になりました。前言撤回しなければならないかもしれません(>_<)

毎年、毎年七夕の節句は梅雨の真っただ中です。今年は例年になく超高速で、東海地方は梅雨が明けてしまいましたが、明日のお天気はどうなのか、悩ましいところです。こんなことでは、織姫と彦星の年に一度の逢瀬は、数年か10年に一度の逢瀬になってしまいますね。

明治以前、日本が今のグレゴリオ暦ではなく、旧暦の太陰太陽暦が使われていたころの七夕は現代のほぼ1ヶ月遅れの8月でした。さすがに、その頃は梅雨も明け、夜空には天の川が流れていたでしょう。きっと天の川も増水することなく、二人の逢瀬はかなったと思います。

こんなことに思いを馳せるのは、今の私たちだけではなかったようです。萬葉集にも七夕の歌が残っています。7世紀後半には、誰もが名前だけでも知っている柿本人麻呂や山上憶良が歌を詠んでいます。

例えば、山上憶良の萬葉集2029番
    あまのかわ かじおときこゆ ひこぼしと たなばたつめと こよいあふらしも

とても素敵です。現代の男性陣にも見習っていただけたら( ^ω^)・・・

今年の七夕の室礼は、奇石博物館の宝石探しで集めた石を、天の川に見立てました。 

糸巻と琴柱は、古来中国より、七夕に行われる行事として伝来した『乞巧奠』に由来したもの。機織りや芸能の上達を願う祭りの『乞巧奠』は旧暦の七夕に、藤原定家の子孫の京都の冷泉家などで、今も受け継がれています。

梶の葉は古来より、神事に使われてきた葉です。その神聖な葉に里芋の夜露で墨をすり、歌を書くと歌や字が上達するとされていました。

七夕の室礼に使われるものを、一つ一つ紐解いていくと、とても面白いですよ!(^^)!

 

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