静岡県浜松市にある花浅葱-はなあさぎ-は、
日本の季節や伝統文化を楽しむ
「和」のテーブルコーディネート教室です。

花浅葱のひとりごと

お教室だより

二十四節気・秋分

2022年9月23日

こんにちは、浜松市の「和」のテーブルコーディネート教室・花浅葱です。

今日、9月23日(または9月23日~10月7日)は二十四節気の16番目の節気、秋分です。
春分同様、昼と夜の長さが同じになる日で、気持ちの良い秋晴れが続く頃なのですが、台風シーズンでもあるのが悩ましいところです。今日も台風15号の影響で、浜松は朝から雨模様が続きます。

今日は彼岸の中日でもあり、彼岸花がほぼ満開に咲いていました。近くのお寺の下の河原に赤と白の花が雨にも負けず、より一層鮮やかさを増していました。

彼岸花は別名、曼殊沙華ともいいます。私は彼岸花というより曼殊沙華と呼ぶほうが音の響きが好きです。他にも地域によって色々と呼び名があるようです。曼殊沙華の名前の由来は、サンスクリット語で『天界の花』を意味し、お釈迦様が『法華経』を説いたのを祝福して、天から降ってきた花のことだとか。

この花には幼い頃の思いあります。曼殊沙華の花がとてもきれいだったので、家に持ち帰った時、母に危ない花だから摘んできてはいけませんと叱られた思い出です。曼殊沙華は花から球根に至るまで全てが有毒で、20種程の有毒アルカロイドを含んでいます。特に球根には多く含まれるそうで、このことを利用して農作物をモグラなどの被害から守るため、よく稲田の畦道に植えられていました。彼岸の頃になると稲田を赤く縁取るように咲いていた光景は、母の記憶と共に今も色あせない思い出です。

追伸、曼殊沙華の毒は、食さない限り触るくらいは差支えなのだそうですが、うっかりと言う事もあるので、皆さんも気をつけてくださいね。

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